菅野裕臣先生追悼学術論集編集委員会(浜之上幸編集委員長)銀河書籍 (大阪府堺市) 2024年3月
菅野裕臣氏が生前、発信していたメルマガ『百孫通信』などには言語関係にとどまらず、業界の歴史や日韓・日朝関係のことが、日本・朝鮮半島以外の地域の研究者からの指摘も含めて記されていて、近現代史をされている方々にもぜひその内容を知ってもらいたい、非常に示唆に富んだ内容、情報量が盛り込まれていました。
この『追悼学術論集』は今まで指導いただいた学恩に報いたい、その精神を引き継いでいこうなどの内容で刊行されています。
解説、編集後記に菅野裕臣氏の韓国朝鮮語学研究を俯瞰し、研究者としての矜持などについて以下ほかが述べられています。
・何に関する学術論文を書くことができるだけの基礎を教授することを自らに厳しく課していたか
・大学教員が行なうべきであるとされている4つのこと
・自分(韓国朝鮮語学、韓国朝鮮学一般の研究職に就いている者)に与えられた特権的な地位について
・一般的に研究者はどのような研究活動をどのように行っていると思われるかについて